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起承転結は混乱の元!

起承転結という言葉を聞いたことありますか? 物語の構成で一番有名なのがおそらくこの起承転結。小中学校で習った人も多いはず。けれど、だからこそ、物語が作りづらい原因になっているのです。

物語作りの一歩目を躓かないように、起承転結に変わる構成を知って欲しいなと思います。

起承転結とは?

多くの物語は『起』『承』『転』『結』の4つの構成から成り立っているよ。というモノです。

起承転結.png

けれど、これを物語の創作に役立てられるか?

というと、実は、ちょっと使いづらい。

起承転結は物語の最小構成じゃないため、どれが大切なことなのかを見失いがちなのです。

(じゃあ起承転結ってなんなの? という話はまた今度)

つまり、構成は4つも必要ないということ。

むしろ3つの方がわかりやすく完成しちゃいます。

『序破急』、あるいは三幕構成と呼ばれるものですね。

三幕構成.png

エンディングがないのに物語が成立してます。

起承転結と比較して分かることとして、

 

大事なのは『桃太郎が犬猿雉を仲間にして鬼退治をしたこと』であって、

間違っても『桃太郎が犬猿雉を仲間にして宝を持ち帰ったこと』ではないということです。

じゃあ、『結』はいらないってこと? となりがちなんですが、いります。

というか最終的にはあった方が収まりが良いけど、

創作途中で意識が必要なほど物語の核心ではないよということです。

ちなみに、桃太郎の物語を『完成したあとから』三部構成に分けるとこうなります。

本来の三幕構成.png

​(本来の三幕構成の意味はこちらのほうが近いです)

 

つまり、この場合、起承転結の『結』は、あった方がいいけど、絶対じゃない。

つまり『物語の核』ではなく『飾り』なんですね。

『飾り』はあくまで飾り

なので、プロットを書くとき、あるいは執筆途中で迷走し始めたなーと思ったら

3幕構成に落とし込んで見てください。

何が『核』で何が『飾り』なのかが見えてきます。

そうすると『絶対にぶれちゃいけないポイント』というのが見えてくるので書きやすいです。

その物語の一番大事なところが見えてくれば、たとえ方向性の修正が必要になったとしても、

迷うことはなくなります。

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